コロナ禍が、終息を迎えそうな時に、考え始めたのがこの
「よこすかフェスタ」でした。
新型インフルエンザ・コロナが、与えた影響は非常に大きく、
舞台芸術にとっては歴史的に見ても最悪な惨事でした。様々な
制約のなか、観客を集めることも出来ない、稽古に集うことも
出来ない・・・。当然様々な団体の体力は落ちてゆきました。
そこで、閉塞していた団体が動きだす後押しになるような、
大きなイベントをつくろうの思いで出来上がったのが「よこすかフェスタ」でした。
当初は舞台芸術をイメージしていたのですが、様々なジャンルの文化団体の共感を呼び、そのうねりは、29団体4000人もの集客を集めることができたのです。お茶、生花、美術、写真・・・最後には食文化を交えての大所帯は横須賀市では、稀有のイベントとなりました。
多くの共感をよんだ、もう一つの大きな理由があります。
それは、一つのものを創り挙げることで、今まで知りえなかった新しいジャンルの団体、個人と交流、出会いを意図したことです。今まで別々に活動を続けてきた文化が、一同に集まって、お互いを知る機会をモテることでした。勿論、観客にとってもごちゃ混ぜのフェスタの中にで、新しいジャンル、興味の無かった文化との出会いの場ともなります。多くの観客は、団体を育てます。
この「よこすかフェスタ」は、用意された企画に参加するだけのフェスタではありません。「いっしょに!」がテーマです。参加団体全てが主催者の意識です。各々の団体が輝くことは勿論ですが、より「よこすかフェスタ」が輝くようにいっしょに創り上げる当事者になってほしいと思っています。
昨年も多くの反省と困難がありました。多分今年も多くの困難が待ち受けていると思いますが、その困難こそが「よこすかフェスタ」の財産なのです。何故ならその困難を「いっしょに」乗り越えたら、その分人と人、団体と団体の絆が強くなるということなのですから・・・。
「よこすかフェスタ」まだ碇を上げたばかりです。いつか横須賀中で、ありとあらゆる文化が同時多発的に開かれるような大きな祭典となる事を夢見て碇を上げたばかりです。まだまだ発展途上、みんなで創り上げて行くのが「よこすかフェスタ」なのです!
よこすかフェスタへの想い
実行委員長 横田和弘(劇団河童座)
